医師のサポート業務!医療秘書について

医療の人々医療秘書

病院には医師や看護師など患者さんと直接対応する職種が多いですけど、私のような院内SEや診療情報管理士施設課など、裏方として働いている職員も多くいらっしゃいます。

今回はそのような裏方も職員で、主に医師のサポート役として従事している医療秘書についてお話しさせて頂こうと思います。

医療秘書とは

一般の会社でも秘書職というのはある場合があると思いますが、病院内での秘書は主に医師について秘書業務を行っています。診察中にカルテ入力などを行っているMAさんもいらっしゃいますが、医療秘書は主に医師の事務仕事などの業務をサポートしています。

私の病院では医局に医療秘書の方が何名かいて、医師全員のサポートをしていますが、個別の医師について社長秘書のように個人秘書になる場合もあるようです。

医療秘書の仕事

医療秘書の仕事は、主に医師の診療現場以外での業務についてサポートを行なっています。来客の応対や資料整理、スケジュール管理など、多岐にわたったサポート業務をしており、患者さんよりも取引先や機関などとのやりとりが多いです。

医療秘書の人数は病院の規模によりますが、私の職場の200床ぐらいの病院では2名、400床ぐらいの病院では5〜6名ぐらい採用されていました。自分のデスクに座ってPC作業を行なっていることも多いですが、医師との対応で出向いて行ったり、他部署との調整対応をしている場合もあります。

なりかた、資格など

特定の資格がないとなれない職種ではないので、学歴や資格など関係なく募集している場合が多いです。求められる能力としてはコミュニケーション能力や接遇、PC操作など一般的な秘書能力、事務処理に加えて、医療知識についてもあった方が有利になると思います。

医療秘書関連の資格として医療秘書技能検定というのがあります。医療秘書全般の実務、医療機関の組織・運営、医療法規、医学の知識や医療事務など医療・病院の全般的な知識を有していることを求められるもので、範囲が広いので取得するのが難しそうですが、就職する際には有利となりそうです。 また、医療秘書以外にも医療事務やMAとして活躍出来る資格・知識なので、病院事務として従事したいという方にはおすすめかもしれません。これらの知識などを教えている専門学校もありますので、興味があれば調べてみてください。

院内SEとの関わり

医師の先生方のスケジュール調整をしているので、電子カルテ上に診療予定を登録してもらっています。その際の操作方法などを聞かれることも多いです。また、その月間・年間スケジュールをホームページなどに載せるので、スケジュール表をもらって院内SEでアップロードしていました。

それ以外にも、医師からの要望を医療秘書を通して聞くケースも多々あります。直接伺うケースもありますが、先生方は多忙で捕まらない場合もあるので、医療秘書さんが橋渡しとして連絡してくださるので、助かる場面も多くあります。

まとめ

医師の働き方改革が叫ばれている昨今、医師の事務的な仕事をサポートしてくれる医療秘書はなくてはならないものだと思います。MAさんと同様、医師をサポートして業務負担の軽減に一躍買っている職種です。忙しい先生方と調整するのは大変だと思いますが、病院の運営の知識や事務などを大きく知ることができるやりがいがある仕事だと感じました。