PCの用意・返却の流れ

医療情報システムキッティング, レンタル

病院で使用しているパソコンの運用は、各施設によりさまざまだと思います。 それぞれの環境や事情などにより運用が決まっていると思いますが、今回は私たちの病院でのパソコンの運用方法をご紹介したいと思います。

PC調達

パソコンの用意(仕入)の方法として大きく分けると、購入かレンタル・リースの2種類に大別できるかと思います。

購入だと初期費用はかかりますが利用終了後状態が良ければ売ることができ、レンタル・リースだと初期費用は抑えられますが契約している限り費用がかかり続けます。 それぞれメリット・デメリットがあるので、どちらがいいかはそれぞれの施設に合わせて選択する必要があるかと思います。

私たちの場合は、Windows XP時代は購入していましたが、最近ではレンタルに切り替えています。

用意

PCは予備機をある程度準備しているので、新たに調達する際は年度始めなどのタイミングでまとまった台数を注文しています。

レンタルの場合はPCの型番やスペックなどあらかじめ決まっているので、メモリの増設やストレージを増やすなどは基本的にできません。 定期的に送られてくるレンタルPCのカタログから選ぶか、希望するスペックを伝えて、レンタル会社が送るそれに見合ったPCのリストから選んでいきます。

ちなみにディスプレイは購入とレンタルの半々ぐらいで利用しています。理由はパソコンに比べ故障することが少ないからです。

利用開始

届いたPCは病院で使う最低限の設定が入ったクローニングされたものと、何も設定されていないまっさらな状態で届くものがあります。ある程度規模が大きい場合はクローニングされていたほうがいいのですが追加費用がかかるので、私の施設ではまっさらな状態のPCを注文していました。

届いたPCは予備PCがあるのですぐには設定しないこともあるのですが、最近ではバッチも作ったので初期設定だけ行うことも増えてきました。

返却

返す際は基本的にレンタル期間が4年なので、4年経ったPCを返却していくのですが、4年ぐらいじゃ問題なく使えているので契約を延長してそれ以降も使い続けていることが多いです。 そのため大体は5〜6年、長いものになると10年近く使われているPCも存在します。

なるべく4年経過したものを返却するようにもしているのですが、業務で使っているためデータ移動などに時間が係業務を止めてしまうので、なかなか難しいところです。

よく見られるケースとして故障した際に、4年経過したものであれば無理に直すのではなくそのまま返却するという流れが多いです。故障したら業務が止まってしまうので、ついでに新しいものに交換するケースが多いの実情です。

まとめ

病院のPCは基本的に電子カルテが動いていて、一人一台というわけでもないので必ずしも最新型である必要はないと思います。IT企業であればPCのスペックが業務に直結しやすいので、PCの入れ替えが頻繁だと思いますが病院では壊れるまで使ってしまうケースが多いです。

それでも院内SEのPCはある程度スペックを持たせてくれる場合があるので、要求すれば高スペックPCが使える場合があります。 https://hospital-se.work/introduction-redmine-intranet/#toc_id_1