病院での対策方法は?新型コロナウイルスについて
お昼のニュースなどを見ると毎日話題になっている新型コロナウイルス。確かに怖いウイルスですが、私はよく知らないままニュースに流されている気がします。人間は良く分からないものほど恐怖を感じる傾向があるので、対象について調べることは重要なことだと思います。
病院内でちょうど新型コロナウイルスについての講演会があったので、コロナウイルスについてある程度分かったので、皆さんにご紹介したいと思います。
コロナウイルスとは
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は中国の武漢市から端を発し、2019年の年末にかけて広がり、今では世界20か国以上の国で感染者が発生しています。 私の病院のある沖縄でも感染者が発生しており、日本各地で感染者が報告されています。 また、全国の小中学校でも休校の要請があるなど、社会的にも大きな影響を与えています。
コロナウイルスはウイルス性の風邪の一種で、風邪のウイルス4種と重症急性呼吸器症候群(SARS)と中東呼吸器症候群(MERS)があります。新型コロナウイルスはこれらとは異なるウイルスで、主に呼吸器感染症を起こすという特徴を持っています。
新型コロナウイルスの特徴 |
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主に呼吸器感染症を起こす |
病原性はSARSやMERSより低い |
中国湖北省において致死率2%越え |
感染経路は飛沫及び接触感染 |
感染力は1人の感染者から2~3人程度 |
引用元:糖尿病リソースガイド(http://dm-rg.net/news/2020/03/020293.html?pr=dmrg009)
病態
呼吸器系の感染症が主体
- 上気道炎、気管支炎、肺炎を発症する
- 無症状で経過しウイルスが排除される
※潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)
症状
・発熱・咳・筋肉痛・倦怠感・呼吸困難・頭痛・喀痰・血痰・下痢
- 1週間以上の上気道症状の後の肺炎
- 重症例では、肺炎を発症
- 死亡例では、ARDSや敗血症を合併
診断
新型コロナウイルス感染症の診断については、いつもより長引く咳と強い倦怠感が特徴。しかしこれだけでは診断を確定することはできなく、他の呼吸器感染症との鑑別が重要になります。疑わしい場合は胸部X線検査、あるいは胸部CT検査を行う必要があります。 確定診断には新型コロナウイルスが患者の検体から検出されて初めて「確定例」として扱われます。新型コロナウイルスの検査は主に保健所で行っており、各医療機関から問い合わせが多いためか、症状の不一致や中国への渡航歴がないなどの場合は検査しない場合もあるようです。しかし医師から強い要請や肺炎などが認められた場合は検査に応じることがあるそうです。
治療・予防
新型コロナウイルスのワクチンはまだ開発されていないので、治療の基本は対症療法となっています。肺炎を認める症例は必要に応じて輸液、酸素投与など全身管理を行い、細菌性肺炎が考えられる場合は細菌検査とともに抗菌薬の投与を行います。
感染対策
病院での感染対策としては以下の対策を実施しています。
標準予防策
全ての患者に標準的に実施する標準予防策を徹底しています。マスクや、エプロン、手袋など接触感染や飛沫感染を予防しています。
外来・入院患者さんへの対応
外来患者さんで発熱がある場合には、一度発熱待機場所へ案内し、すみやかに院外へ誘導します。そして問診票などの記入し、疑いがあれば救急外来で放射線検査などの対応を行っています。
入院患者へは、お見舞いに来た方を家族のみとして発熱がある方はご遠慮いただくなどの対応を取っています。
職員の健康
診察した医療従事者ならびにその際の個人防護具を着用状況、健康状態の把握などを行っています。マスクの供給が制限されていますが、必要な部署に必要な分だけ使えるように、各部署で調整を行っています。
日常生活での気を付けること
こまめに手指衛生を行い、帰宅時や食前などには石鹸やアルコール消毒液などでケアすることが重要になります。 また咳エチケットを行い、不要不急の外出を避け、人ごみの多い場所を避けましょう。
いつ終息するのかまだ見えなく不安な状態にあるかと思いますが、一人一人が気を付けて、感染拡大を防止していくことが重要だと思います。
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