プリンターダイレクト印刷について
前回の記事で病院内のネットワークは複数あると説明しました。様々なネットワークを管理していると、PC間や機器間などの連携で問題が発生します。
今回は、印刷する際に発生したプリンターの印刷についての問題に対応したので、その方法を紹介したいと思います。
問題
院内のプリンターの一部は印刷枚数が少ないことがあるので家庭用のプリンターを使っていたりしますが、業務用プリンターと比べてあまり環境が整っていないので使い心地がイマイチだったりします。(営業さんが持ち込んだお求めやすいプリンターだそうで大量に導入されています)
このプリンターは普段、インターネットに繋がる業務用PCから印刷するために置いているのですが、先生方の個人PCからも印刷したいという要望があり、これに対応すべく解決策を講じてみました。
環境
- プリンター
- 有線LAN、無線LAN搭載
- USB2.0
普段はインターネット接続されている業務用PCからUSB接続で印刷している。有線LANにも接続されていて、その他のインターネット接続されている業務用PCからも印刷できる。 有線LANと無線LANは同時には使用できない。
- 個人用PC
業務で使っているインターネット接続PCとは別回線の、インターネットに繋がる回線に接続されているので、上述したプリンターとは直接通信ができない。
解決案
色々な解決方法があると思いますが、今回はプリンターの機能「ダイレクト印刷」を使いました。
プリンターダイレクト印刷とは、プリンターがWi-Fiの親機となりパソコンが子機となることで直接通信する手法です。パソコンから印刷する際には一度インターネットに繋がる無線を切断して、プリンターのWi-Fiに接続する必要がありますが、接続先を切り替えるだけで印刷することができました。ダイレクト印刷はパソコンからプリンターにファイルを送り、プリンターが直接印刷するような機能なので、PC毎にドライバーをインストールする必要がなく手軽でした。
メリット
- 接続先を切り替えれば印刷ができる
- PC毎にドライバーのインストールが不要
- 一度設定すればしばらくダイレクト印刷モードになる
- スマホからも印刷できる
デメリット
- 一度インターネット回線を切断する必要がある
- 電波範囲が限られる
- たまにダイレクト印刷モードから戻る
印刷する機会が少ないので、印刷方法をプリンターの近くにラミネートした紙を置いて使ってもらっていました。たまにダイレクト印刷が終了して問い合わせがありましたが、原因がわからなかったのでダイレクト印刷モードに戻してまた使っていました。
まとめ
病院で管理しているPCではなく、個人PCだったりスマホだったりと台数が多く、不定期なので根本的な解決が難しい問題でした。セキュリティとネットワークの種類、手間など総合的に考えて今回はプリンターダイレクト印刷にしてみました。
とりあえず運用できているようですのでしばらく続けていますが、デメリットもあるのでこれらを解決できる手法も見つかれば対処したいと思います。
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