コロナ禍で大変だったこと

医療情報システムZoom, コロナ禍

3月に入ってマスク着用は原則不要になって、コロナ禍の影響は大分弱くなったと感じます。しかしコロナ禍に入り始めた頃、病院内外で大きな動きがあり、院内SEとしても様々な対応がありました。

今回はそのようなコロナ禍であった、出来事や対応策など院内SEからの目線で書いていきたいと思います。

情報システムの変化

TVのニュースなどで、一般企業はリモートワークが導入されていて在宅での勤務が増えていると聞いていましたが、残念ながら私の病院では基本的にリモートワークが認められていませんでした。しかし、コロナに罹ったり、濃厚接触者となった医師の先生などはカルテを見たり、カンファレンス(会議)などに出席するために在宅で勤務する機会が増えました。 その在宅勤務の対応で、院外からでも電子カルテを見られるようにしたり、PCの設定をして貸し出していました。

ネット環境がない先生方もいたのでルータを貸し出したり、トラブルが起きたら今までは直接見に行ったり、リモートで画面を確認しながら進められたのですが、在宅だとそれができない場合もあり電話でのみ対応するということも多くありました。

また、情報漏洩などはウィルス対策ソフトなどで対応していたのですが、別の病院でランスムウェアに感染する例があり、VPNに使用しているルーターのファームウェアアップデートなどにも対応していました。

Zoom利用の増加

また、カンファレンスや患者さん家族への説明などZoomを使用する機会が増えました。中でも定期的に開催する大規模な講演会や院内でのイベント時は院内SEが主導して、Zoomで配信するなどの対応に追われることが多くなりました。

また、基本的に院内のPCはZoomなどのアプリは使えないので、院内でのみ使えるビデオ会議のシステムも導入され、これらを使えるように各PCへの導入する必要にも対応しました。

大変だったこと

このような未曾有の状況で病院としても対応に困った場面が多く出てきました。コロナ患者との隔離をするために診療エリアが制限され、通常の診療スペースだけでは足りなくなり、事務職員のエリアの一部も使用されることになって、急展開のパーテーションに不安を感じていました。

他の会社などでは当たり前にテレワークなどが導入されているのに、病院では一切テレワークができずに毎日リスク高い職場に出勤することも負担を感じていました。

嬉しかったこと

大変なこともありましたが、嬉しいこともいくつかありました。 街中の垂れ幕などで「医療従事者に感謝」などの文字が掲げられれているのを見ると、少し誇らしい気持ちになって頑張ろうと思うことができました。 また、飲食店や施設から弁当や、マスク・アルコール消毒剤などの差し入れを頂く機会もありました。弁当などは遠方の方からもいただけて、普段はなかなか食べられないものを食べれて気力と活力につながりました。

国や地方自治体から医療従事者への慰労金などで少しばかりボーナスがもらえることもありました。💰

コロナ禍での経験から

未曾有の大災害と言われるコロナ禍で、病院内のITやDXが全然進んでいないことを感じました。院内SEを募集していたりしていましたが、なかなかこのような状況でリスクが高い病院に入職する方もいなくて、人手不足を感じていました。 現場からの要望や、今後の改善点などを全体に共有して、全員で解決できるようにしていきたいと感じました。

やはり世間で進んでいるリモートワークができないことが不満でした。週1、2でもいいのでリモートワークができる体制を整えて少しでも負担を減らして働きやすい職場環境づくりに努めたいです。