マイナンバーカードの活用!オンライン資格確認について

医療情報システムオンライン資格確認, マインバーカード, 顔認証

いつ頃からか院内で顔認証というワードが聞こえるようになりました。ついにPCに顔認証システム導入か?!とかテレワークするために顔認証をやるのかなと思っていると、どうやら違ったようです。 今回はそんな顔認証を活用したシステムオンライン資格確認について説明したいと思います。

オンライン資格確認システムとは

オンライン資格確認システムとは、マイナンバーカードのICチップや健康保険証の記載番号などを、オンラインで確認できる仕組みとなります。現在マイナンバーカードを健康保険証として使えるようになる取り組みが始まっています。マイナンバーカードを健康保険証として利用する手続きを完了させると、対応している医療機関や薬局で使えるようになります。

そのために医療機関や薬局で取り組まないといけないのがオンライン資格確認というものです。オンライン資格確認は下記のような仕組みになっています。

オンライン資格確認の導入について(医療機関・薬局、システムベンダ向け)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08280.html

患者さんのマイナンバーカードか健康保険証を、医療機関・薬局で情報を確認・入力すると患者さんの資格情報を取得・読み込み、被保険者番号や特定健診情報、薬剤情報などが確認できるようになり、より良い医療サービスを受けられる環境になることが期待されています。

メリット

医療機関側のメリットとして患者さんの加入している医療保険や自己負担額が確認できるようになり、また期限切れの保険証での受診による過誤請求や保険証番号の手入力によるミスを減らし、事務作業の負担軽減が図れます。また病院に導入されているシステムによっても、診療情報の参照機能や、紙の処方箋を電子で実施することができる仕組みなども予定されているそうです。

患者さん側のメリットとしては、マイナポータルというサイトで自身の特定健診情報や薬剤情報が確認できます。また、健康保険証とマイナンバーカードを両方持ち歩かなくても受診できるという点が挙げられます。また、2022年9月末までの間に申請されたマイナンバーカードで、2023年2月末までの間に健康保険証として利用申込みを行なった方に対して、7500円分のマイナポイントが付与される施策が実施されています。

また、両方に共通するメリットとして特定健診情報や薬剤情報を確認できるので、過不足のない検査や診療の実施、必要な薬剤のみの処方などが期待されより良い医療提供に貢献できるものと思われます。

システム導入に必要なもの

マイナンバーカードのカードリーダーが必要となります。顔認証を行う場合は顔認証付きのカードリーダーも必要です。顔認証しない場合は患者さん自身に暗証番号を入力してもらうか、職員が目視による本人確認を行います。また、オンライン資格確認端末は電子カルテシステムとは別のネットワークとなるので基本的には別端末が必要となることが多いと思います。 また、オンライン資格確認を行うためにセキュリティに考慮したVPNというサービスに対応した回線を用意する必要があります。

院内SEの作業

院内SEとして作業は多岐にわたります。具体的には下図のようになります。

まず、病院内に導入する際にどこに何台設置するかを関係者と話し合う必要があります。その後電子カルテの業者やカードリーダーの業者、ネットワークの業者へ見積もりや発注も行います。その後医療機関向けポータルサイトでアカウント登録や利用申請も行う必要があります。ネットワーク回線が要件を満たしていない場合は回線の選定や工事も必要になります。

資格確認用の端末をセットアップし、資格確認システムの導入を実施します。運用できる準備ができたら、医療機関向けポータルサイトで運用開始日を登録します。今回のオンライン資格確認は厚生労働省から補助金が出るので、期日までに運用する準備ができていれば補助金の申請できます。

まとめ

今回導入されたオンライン資格確認ですが、上司の管理者陣が主導を切って進めているのですが、急に始まってあまり一般職員は関わりが少ないと感じました。新しいシステムを導入するときはいつもそうですが、あまり周りに情報共有されないのが、うちの弱点だと思います。コアメンバーが主体となって進めていって周りのメンバーは何かやっているなーぐらいに感じてしまっています。そうして運用が始まって何かトラブルが起こると、コアメンバーに問い合わせを行うので、導入に関わったメンバーが担当者になるというのが流れになっている気がします。

今回調べた内容も導入したメンバーはもちろん知っていると思いますが、それ以外のメンバーは知らなかった事が多いと思います。現に私も知りませんでした。。。 コアメンバーの不在時や離脱に対応できるように、システムの概要や導入時の作業内容などを全体に周知できる仕組みづくりや社内文化が必要だと感じる今日この頃です。

ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、オンライン資格確認自体はマイナンバーカードでより良い医療サービスを受けられる良い仕組みだと思います。私も早速マイナンバーでの健康保険証の利用申込みを行なって活用してみたいと思います。マイナポイントも欲しいですし😁