院内SEと社内SEの比較
院内SEから社内SEに転職したのですが、やはり病院のSEと一般企業のSEでは色々なところで違いがありました。 今回はその中から特に大きな違いと思った点をまとめたいと思います。
環境
病院内は基本的にイントラネット(オフライン)なのでGoogleなどのオンラインサービスが使えないのですが、現職ではGoogleを始め様々なオンラインサービスが使えています。
IT企業などではフルリモートやフレックス勤務などもありますが、IT企業ではないので出社は必要ですし、フレックス勤務はありません。しかし在宅勤務は取り入れてますし、時差出勤を採用していて前職に比べると働きやすい環境だと感じています。
ツール
病院内では基本的に電子カルテを使って業務を進めているので、電子カルテの保守・管理が主な業務になっています。問診票や紹介状などテンプレートの作成や、診療報酬や薬品などのマスタ作成や各種システムの設定などがありました。 電子カルテベースなので、システムでできない部分は業者に問い合わせたりしたり、システム導入前に使っていた独自開発のツールなどで補完していました。ただ新規開発はほとんどなく、業務に合わせて文言変更やレイアウト変更などが多かったです。開発言語もvb6やC#など新しくはないですが、割と使いやすい言語でした。
私が導入した課題管理システムのRedmineなどありますが、基本的にイントラ環境なので、システムを導入するにも自分で環境構築を行ったり、制限がある環境でしか使えない場合が多かったです。 導入するサービスが多くなるとサーバの管理も増えてくるので、物理的なサーバの台数も増えてくるので大変です。
一方で現職では複数のシステムを導入しており、社内の主要なデータを管理しているシステムはフルスクラッチで作られています。かなり昔から存在しているシステムで、要望に合わせて継ぎ足しで機能拡張しているのでシステムが複雑化しており、さらに開発言語も入社時には聞いたこともない特殊な言語でした。 ここは引き続き勉強中ですが、一部はモダンなサービスに置き換えも進んでいるので知識の幅を広げて吸収できるかと思います。
ネット上の様々なサービスを使うことができるので、業務効率化を色々図ることができます。課題管理システムやチャットサービス、クラウドストレージなどを使っています。自動的にサービスがアップデートされるので使いやすくなる反面、使い心地やUIなどの変化などはある程度許容しています。 色々使える反面、競合サービスの比較・検討などを重ねて本当に必要なサービスを厳選していくことも必要になってきます。
働き方
院内SEは基本的に出社前提で、病院内での勤務をしていました。また他の職員に合わせて勤務時間が固定されており、入院患者もいるので時には夜勤での勤務も必要になってきます。(たまの夜勤などは個人的には楽しめるので嫌いではないですが、生活リズムが崩れやすいと思います)
現職では日勤が基本なので、夜勤などのシフトはありません。また、フルリモートではないですが、月間に何日かは在宅勤務をすることができ、時差出勤も導入しているので、満員電車での通勤をある程度緩和できていいます。
似ているところ
電子カルテと社内システムの違いはありますが、基幹となるシステムの保守・管理業務がメインになってきます。
トラブルや問い合わせ対応などで他部署とやり取りが多いので、様々な人との対応が増えていきます。
残業が少なくとか納期なども厳粛に決められていることは少ないので、ある程度自分のやり方で進められることはメリットだと思います。
まとめ
同じような職種で転職したのですが、現場によって使っているツールや働き方など様々な違いがありました。 個人的には働きやすくなったと思いますし、外部ツールの使用なども気軽にできるので、院内では出来なかったことを色々試しながら業務効率の改善を図っています。
今はRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を使って、面倒な操作などを自動化出来ないかと試行錯誤しています。
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